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梅ものがたり〜エピソード2〜

  • 投稿カテゴリー:コラム

こんにちは!オアシス倶楽部インタビュアーの大山ともこです。

今回「ともこがたり」でお届けする梅ものがたりインタビューは、アグリボーイズ・タカタクでお馴染みのTakumiくんにお話を伺いました。

元地元アイドルグループのリーダーが、現実の厳しさを目の当たりにして自信を失い夢物語を諦めようとしていた。

そんな時に、これまでまったく興味のなかった「農業」というものに関わることになる。

先祖代々受け継がれてきた土地を、生き返らせたい…という想いを秘めて。

「農業やってます」って言えなかったんです、以前は。

でも梅をやり始めた今は、胸張って「農業やってます!」って言えるようになりました。

そう、Takumiくんは話してくれました。

ほんの数年のことですが、いたるところに、関わってくれた人たちの想いが詰まっているエピソードありましたので、これから数回に分けてお届けしてまいります。

ともこ:先日の「梅ものがたり〜エピソード1〜」で、㈱紀乃屋の中井社長との素晴らしい出会いがあって梅事業を始めることになったとありました。

中井社長に出会った頃はどんな状況だったんですか?

Takumi:2021年からタカ男さんと2人で農業をするようになって、

始めは「オクラが儲かる!」って聞いて、やってみたんですけど全然儲からなくて。。

じゃあ、伊予市といえば!の伊予なすだ!!!

と思って、ナスもやってみたんですけど、、、

ともこ:「伊予ナスはお嬢」でしたよね?

Takumi:そうです!傷がつかないように手間暇かけてピッカピカの肌に磨いても、安いと1個5円の世界でした。

労力に売上が見合ってない…

稼げない…

会社で毎月会議があるんですけど、いつも農業部署だけロクな報告ができなくて。

ともこ:以前、キレイな朝焼けの写真を送ってくれましたよね。

夜が明ける前から、遅い時は夜中までカラダを使って頑張ってもそれでは、、ツラいですね。

Takumi:何をやってもダメ。

経費ばかり莫大にかかって、全然お金にならない。

先が見えない。

何やったらいいのかわからない。

途方にくれていた時でした。

ともこ:エピソード1では、田坂社長が中井社長との出会いを「先祖のお導きなのか、はたまた、若き漢達の情熱が生み出した引力か…。」と仰っていました。

まさしく、苦境に直面していたその時だったんですね。

Takumi:本当にそうですね。オーナーから「農業で成功されてる方から話を聞けるよ」と紹介していただいたのが中井社長でした。

コロナ禍でオンラインが進んでいる中、中井社長は愛媛まで足を運んで、会社の会議に参加してくださったんです。

ともこ:中井社長ご本人が愛媛の会社にですか?すごいですね!

そう言えば、年明けすぐ1/5の苗木の植樹の際も、㈱紀乃屋の寺本部長が和歌山から直接、苗木をトラックで運んできて、指導してくださっていましたよね。

Takumi:そうなんです。和歌山から愛媛まで片道6時間もかかるんです。すごい有り難いことなんで、中井社長に来ていただいた初対面の時も僕、直球で聞いたんです。

ともこ:なんて聞いたんですか?

Takumi:「農業で成功するには、どうしたらいいんですか?」って。

そしたら中井社長が「成功したいなら、果樹がいいですよ」と返してくださって。

和歌山で梅の栽培から加工、販売もやってることを聞きました。

ともこ:聞いた時はどう思ったんですか?

Takumi:僕は、梅とかまったくそれまで聞いたことがなかったんで、率直な感想は

「へぇ〜、梅がそんなにすごいんだ!」でした。

ともこ:その時すぐに「これだ!梅をやろう!」と思ったわけではなかったんですね?

Takumi:そうですね。半信半疑でした。

地元では「愛媛で農業で稼ぎたいなら、紅まどんなやろ」っていう周りの人の声が多かったんです。

僕が農業を始める時に、すごくお世話になった陽佑さんも「稼ぐなら果樹がいい」とは言ってて、その時の困り果てた僕らを見かねて、色々調べてくれてたんです。

ともこ:陽佑さんは確か、兄貴分として農業を手取り足取りTakumiくんに教えてくれた人でしたよね!

Takumi:そうです!僕は自信をなくして、もう夢を諦めようと思っていた頃にちょうど、農業を始める!ってなったんですけど…

まったく興味もなかった農業なんで、知識も経験もなかったんです。

なので、まずは1年間、農業の修行をさせてもらいました。住み込みで。

その時お世話になったのが陽佑さんです。

陽佑さんのお陰で今の自分があります。

ともこ:Takumiくんにとってすごく大きな存在の陽佑兄さんなんですね。その住み込み修行時代のお話を聞かせてください。

梅ものがたり

ともこがたり

陽佑兄さんとのエピソード3に続きます